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高歌哄笑-古賀武夫エッセー-


平成十五年10月号「六人に一人、三十人に一人、百人に一人」

六人に一人、三十人に一人、百人に一人
☆☆☆☆千里の道も一歩から 毎日の努力の積み重ね☆☆☆☆

去る、十月五日、博多の森球技場体育館で、大塚博紀最高師範をお迎えして、和道流空手道昇段審査が行われました。

わが古賀道場からは、少年部弐段に四人、一般部弐段に二人、計六人が挑戦しました。審査はかなり厳しいものとなりましたが、草場宣宏君(附属中一年)と、香月麻里さん(城南中二年)の二人がめでたく合格することができました。

古賀道場では、これまでの二十三年間で五百三十名の入門者を数えています。
さて、そのうち、どのくらいの人が初心者から初めて、黒帯になれるかを見てみましょう。(ここでは、ほかの道場で黒帯を取ってから入門してきた方たちを省きます。)

「五年になったら黒帯を!」の標語がありますが、昇段審査を受けるには、最低二年以上の修行が必要ですので、現在、受審資格該当者は、そのうちの三百六十名、そして、その中から、見事黒帯を手にした人は、少年部四十三名、一般部二十四名(内、少年部から高校に入って一般部を受け直した者三名)、合計六十四名(実数)、17.8%となっています。つまり、約六人に一人が、黒帯を手にしたことになります。

この人達は、「成功の秘訣は成功するまで続けること!」の教え通り、こつこつと努力を積み重ねてきた人達なのです。

さて、その中でも、少年部弐段に合格した人は、中溝大介、吉村洋祐(現在東京外国語大学空手部副主将)、三好恭二、畠中隆嘉、山下翔一(広島大学空手部)、松尾大輔(東京大学空手部駒場主将)、吉村直記(佐賀北高校空手同好会、メキシコ留学中)に加え、今回の草場宣宏君と香月麻里さんで、合計九名となりました。

初段から弐段までには、最低一年以上の修行期間が必要となります。また、少年部弐段は、高校に入ると一般部初段とみなされ、一般部弐段を受け直さねばなりませんから、江口修さん、田村将策さん、古賀大之さん、田中一明さん、久富良治さん、吉村洋祐、松尾大輔、中溝大介、山下翔一、吉村直記、の十名しかいない一般部弐段の合格率は、受審資格該当者約三百名に対し、三十人に一人、3.3%ということになります。
さらに、これが参段となると、江口修さん、古賀大之さん、吉村洋祐の三人しかいません。参段を受けるには、弐段合格から最低一年半の修行が必要ですので、受審資格該当者は、二百三十五名、合格率は、ほぼ百人に一人、1.3%です。
これを見てもわかるように、鍵は、まず、続けること、やめないこと、あきらめないこと、目標を持ち続けること、それしかありません。

今日は、空手の段の話だけ書かせていただきましたが、試合、英語、語学も同じことです。英語検定にも挑戦を続けてください。そして、高円宮杯、その他の弁論大会にもどしどし出場して、自分の潜在能力を開花させ、人間性を向上させ、古賀道場を光り輝かせ、世の役に立つ人に成長してください。心から期待しています。

(このコーナーは、普段なかなかお目にかかれない保護者のみなさん、OB、OGそして現役生徒の皆さんへの私からの愛情を込めたメッセージです。)

(平成十五年十月三十日 古賀武夫)